皆さんこんにちはカルパチです。
先日はカードショップばぶるす主催GPT神戸にお越しいただきありがとうございました。
足元の悪い中で54人もの参加者が集まり大盛況となったGPTでした!
その中でも特に目を引くデッキがあったので紹介させていただきます。
他記事も近日中にアップ予定ですのでお楽しみに!


「かずさん」氏のラクドス人人間ビートダウン (予選4-0-2)

メインボード(61)

4:《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
4:《ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancer》
4:《予言の炎語り/Prophetic Flamespeaker》
2:《殺人王、ティマレット/Tymaret, the Murder King》

4:《思考囲い/Thoughtseize》
4:《ショック/Shock》
4:《戦慄掘り/Dreadbore》
4:《労苦+苦難/Toil+Trouble》
4:《英雄の破滅/Hero’s Downfall》
3:《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》

4:《悪意の神殿/Temple of Malice》
4:《血の墓所/Blood Crypt》
4:《変わり谷/Mutavault》
6:《山/Mountain》
6:《沼/Swamp》

サイドボード(15)

2:《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》
1:《死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead》
2:《強迫/Duress》
2:《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
2:《ファリカの療法/Pharika’s Cure》
1:《真髄の針/Pithing Needle》
1:《泡立つ大釜/Bubbling Cauldron》
1:《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
1:《宿命的火災/Fated Conflagration》
1:《殺戮遊戯/Slaughter Games》
1:《エレボスの鞭/Whip of Erebos》


 スイスラウンドを無敗(2分け)で駆け抜けたこのデッキは、現スタンダードのアーキタイプには無かったデッキです。
クリーチャーは《若き紅蓮術士》《予言の炎語り》といったアドバンテージを得やすいもので構成されており、しかも両方「人間」であるため《ザスリッドの屍術師》の恩恵を受けることができます。生み出したトークンは2枚入っている《殺人王、ティマレット》の弾にもなるので、
とても息切れを起こしにくい構成であると言えます。
これらをバックアップするのが大量の除去呪文です。
黒系おなじみの《思考囲い》《英雄の破滅》フル搭載に加え、《ショック》《戦慄掘り》まで4積みされているので、並大抵のクリーチャーは生き残ることができないでしょう。
前述した《若き紅蓮術士》との相性が良い点も見逃せないところですね。

そして特徴的なのが火力呪文のチョイスです。
かずさん氏は《稲妻の一撃》や《マグマの噴流》といった汎用性のあるものではなく、
《労苦+苦難》と《ラクドスの復活》という本体火力に特化したチョイスをしています。
これらは手札を貯めこみがちなコントロールに対して非常に効果的であり、《労苦+苦難》はバーンデッキ等・《ラクドスの復活》は緑ミッドレンジ系に積まれているのを見かけます。
しかしこのようなビートダウンに積まれるのはとても珍しく、革新的な部分であると言えるでしょう。このような尖ったフィニッシュ手段を入れられるのも、他の部分がアドバンテージと除去で占められているからだと考えられます。

続いてサイドボードですが、綺麗な4積みのメインボードと違って1枚指しの多いリストとなっています。本人曰く「2枚以上引いて効果が薄いものは多く入れない」とのことで、幅広く効果的なカードが並んでいます。《宿命的火災》は対処が難しい《ヴィズコーパの血男爵》《幽霊議員オブゼダート》等も撃ち落とせる火力です。
《泡立つ大釜》は《ザスリッドの屍術師》1枚でも8点ライフゲインでき、バーンデッキに対してはそれだけで勝ててしまいます。
このように、「このデッキならでは」の弱点をしっかりカバーした構成になっており
調整の結果が伺えますね!

「元々は赤単から始まった」というこのデッキですが、①火力とトークンによる高速ビートダウン戦術②除去とアドバンテージによるミッドレンジ戦術という2つの戦術を内蔵しており、見た目以上に幅広く戦えるデッキです。《ラクドスの血魔女、イクサヴァ》等も選択肢として良いカードであり、実際にイクサヴァを入れた構成でも良い成績を残したそうです。

決勝ラウンドでは準々決勝で「ジャンドミッドレンジ」に惜敗してしまいましたが、
ゲームの展開次第では決して不利とは言えない相性だと思います。
僕も好みに調整して是非使ってみたいですね!

ちなみに「なぜメインが61枚なんですか?」と聞くと「60に一番近い素数だから」とのこと。  ううむ、奥が深いな・・・。


次回は準決勝観戦記事です!

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索