カードショップばぶるす・GPT神戸カバレージ準決勝※ライター・カルパチ
2014年7月11日 TCG全般準決勝
雨で足元が悪い中、54人もの参加者が集まったGPT神戸inばぶるす。
各地から多くの遠征もあり非常に賑わった。
スイスラウンド6回戦&準々決勝を勝ちあがり、残るプレイヤーもあと4人。
奇しくも黒系コントロールVSジャンドモンスターの対決になった準決勝の2戦を
続けてお送りしよう。
カワサキ(オルゾフコントロール)VS イシハラ(ジャンドモンスターズ)
1戦目
お互い7枚をキープ。先手カワサキ、挨拶代わりの《思考囲い》。イシハラの手札は
《クルフィックスの狩猟者》《ミジウムの迫撃砲》《ラクドスの復活》土地4というもの。
ここから《狩猟者》を落とす。
続いて《群れネズミ》をトップしたカワサキ、《変わり谷》とともにこれをキャストするが見えていた《迫撃砲》で即退場。裏目を引いてしまった形となる。
その後もしばらく1対1の交換が続く。カワサキは《思考囲い》で《歓楽者ゼナゴス》、《究極の価格》で《世界を食らうもの、ポルクラノス》を順に落とすと、再び《群れネズミ》。
ここでイシハラが《ドムリ・ラーデ》をキャスト、前のターンに出していた《ゴーア族の暴行者》とネズミを格闘させると、ついにアドバンテージを獲得することに成功。《エルフの神秘家》も出して盤面を掌握しにかかる。
しかしカワサキも負けじと《幽霊議員オブゼダート》をキャストし、アドバンテージからライフレースへとゲーム展開をチェンジさせる。
返しでイシハラが《ドムリ》で《暴行者》を手に入れたところで一旦場を整理しよう。
カワサキ:ライフ14、手札は2枚。
場:《オブゼダート》(追放中)と《変わり谷》を含む土地5枚(フルタップ)
イシハラ:ライフ12、手札は《暴行者》《ラクドスの復活》《占術土地》
場:《暴行者》《エルフ》《ドムリ》(忠誠度2・使用済)土地5枚
ライフ・手札・盤面いずれも干渉できるためイシハラとしては選択肢は豊富にある場面だ。
最終的には「占術」で不要牌を下に送ったのち2体でアタック。《ラクドスの復活》を3でキャストしカワサキの手札を0、ライフを6にしてターンを終えた。
窮地のカワサキは返しのターン、《オブゼダート》でイシハラに、《谷》でドムリにアタックしてこれを落とすとトップしてきた《オレスコスの王、ブリマーズ》をキャスト!ここ1番での引きを見せる。
この《ブリマーズ》は《暴行者》に《暴行者》の湧血を重ねたアタックで倒れるが、ここで稼いだターンが非常に大きい。
次のターンも再び2体でアタックしイシハラのライフを1にすると、カワサキはソーサリータイミングで除去されない《変わり谷》の2枚目をセットする。
残り7点をどうやっても削りきれなかったイシハラは投了を宣言した。
カワサキ1-0イシハラ
分水嶺となったイシハラのターンは実に面白い。皆さんも自分ならどういうプレイをするか考えてみて欲しい。ちなみに落とされたカワサキの手札は《太陽の勇者、エルズペス》と《払拭の光》であったことも付け加えておこう。
2戦目
《エルフ》《森の女人像》《ポルクラノス》とブン回りを見せるイシハラ。1匹目を除去されても2匹目、《狩猟者》《嵐の息吹のドラゴン》《ドムリ》と毎ターン脅威を投げつける。
しかし除去呪文ならお手の物といったオルゾフを操るカワサキ。
除去だらけの手札をキープしたこともありイシハラの重量級打線を《破滅の刃》《英雄の破滅》連打でさばいていく。あらかた脅威が落ち着いたところで《地下世界の人脈》《冒涜の悪魔》を展開する。
イシハラのもとに駆け付けた《歓楽者ゼナゴス》には0能力にレスポンスで《ギルドとの縁切り》を合わせ、ゼナゴス本体を生贄に捧げさせる。
そして再び戦場に現れる《幽霊議員オブゼダート》!
イシハラは一時はカワサキのライフを3まで減らしたものの、後半はデッキトップが失速気味。結局《狩猟者》のトップ公開で安全確認をされ続け、《エルズペス》と《ネズミ》で防衛網を築かれてしまいそれ以上ライフを減らすことはできなかった。
カワサキ2-0イシハラ
ここで試合が早く終わったので、もう一方の卓へ。準々決勝が長引いたこともあって最初から記事を取ることができた。
準決勝第2試合
ナカガミ(ジャンドモンスターズ)VSウメノ(黒単コントロール)
ナカガミは宮崎からの遠征プレイヤー。聞けば今日のトーナメントをモダンと勘違いしていたそうで、朝は《忌むべきもののかがり火》をめくる話をしていたという。
しかしながら蓋を開けてみればジャンドを使いこなし、スイスラウンドも1位で通過。
強さにフォーマットは関係ないということか。
1戦目
土地が2枚と不安ではあるが、《森の女人像》《クルフィックスの狩猟者》《ポルクラノス》《ドラゴン》《戦慄掘り》といった強力な手札をキープしたナカガミ。しかしながら1ターン目ウメノの《思考囲い》により《女人像》が抜かれ、早くもプランが厳しくなる。これがあるから《思考囲い》というカードは本当に恐ろしい。
続けてウメノは2ターン目には早くも《群れネズミ》を展開。これは《戦慄掘り》されるが3ターン目にもネズミおかわりでプレッシャーを与え始める。
対するナカガミは何とか2ターン連続で土地を引いて《ポルクラノス》をプレイするが即《英雄の破滅》で除去される。《狩猟者》の返しには「対グルール用決戦兵器」の《冒涜の悪魔》まで着地してしまう。ただでさえ軽いクリーチャーを引けていないのに、この6点クロックは非常につらい。
何とか《ドムリ・ラーデ》や《紅蓮の達人チャンドラ》を出して盤面を優位にしようとしてみるものの、いずれも悪魔の一撃により粉砕。その後も《夜帳の死霊》《地下世界の人脈》と追加したウメノが危なげなく初戦を取る。
ナカガミ0-1ウメノ
2戦目
《エルフ》の返しにウメノが《強迫》。しかしナカガミの手札はクリーチャーのみである「ハズレ」を引いてしまい「こら、アカンやつやな」と漏らすウメノ。
2ターン目には続けて《女人像》を追加するナカガミ。ウメノは《群れネズミ》で答える。しかし3ターン目にはなぜかいなかったはずの《歓楽者ゼナゴス》がナカガミの手札から落ちると、ウメノの表情が曇り始める。
返しで《生命散らしのゾンビ》をキャストして《狩猟者》を抜いてみるが、どうにも後手に回ってしまっている感じが否めない。
逆にナカガミは押せ押せの状態。《嵐の息吹のドラゴン》がサテュロストークン2体と共にアタックすると、ライフが厳しいウメノはゾンビでトークンをブロックするしかない。ネズミでゼナゴスを処理させた上でウメノのターンをつぶすと自分のターンでは「怪物化」により一撃で10ライフをむしり取る。
ここでドラゴンを除去できれば生き延びれるウメノであったが、回答がなく投了。
ナカガミ1-1ウメノ
「デュレスでゼナゴス捨てな 、勝てんわな…」「サイドがわからん!」「緑がね…緑が…」
「ここで消えそうだよ~」
等とトラッシュトークを続けるウメノ。ブン回られてもペースを崩さない。
逆にナカガミは決勝ラウンドで初めての3戦目後手であり、少し緊張しながらサイドを調整して3ゲーム目に挑む。
3戦目
《エルフ》《女人像》《歓楽者ゼナゴス》《ドラゴン》土地3枚といった手札に長考するナカガミ。一見するとブン回りハンドでキープしてしまいそうだが、ウメノの《群れネズミ》だけがネックである。
結局、この手札をキープして最終ゲームスタート。
《エルフ》を出すナカガミに対してウメノは2ターン目に引いてきた《思考囲い》。ここで《ゼナゴス》を「抜けたぁ!」と喜ぶウメノであるが、《ネズミ》ではなかったことを受けナカガミもほっと一安心。エルフで殴り《女人像》をキャストする。
続くウメノの《夜帳の死霊》に対してナカガミは早くも《ドラゴン》をキャストしアタック、ウメノのライフは13に。速くてでかくてかっこいい上に除去耐性までついているこのドラゴンは本当に強い。
しかしながらここは黒の跋扈するスタンダード。ドラゴンよりでかい《冒涜の悪魔》が降臨しその道をふさぐ。ナカガミは《チャンドラ》の助けを借りてドラゴンの攻撃を通しウメノのライフを7まで落とすものの、返しのターンでそれぞれ《破滅の刃》《英雄の破滅》されてしまう。
ドラゴンはなぜプロテクション(黒)ではなかったのかと言いたくなるぐらいこの環境の黒は強い。
それでもドラゴンが削ってくれたライフを削りきるべく、歩みを止めないナカガミ。
《ミジウムの迫撃砲》でブロッカーの《夜帳の死霊》を薙ぎ払うと、《変わり谷》《エルフ》でアタックしウメノの残りを4にする。そして「占術」土地を置き「トップに置いて」終了。
ここでウメノはアタックを悩む。ナカガミのライフは13であり、悪魔の攻撃2回で倒せる計算だ。だが、いざという時にタップされてしまうため詰めの段階だと少々心もとないのが悪魔の弱点でもある。ナカガミのライブラリートップも気になるが…
…意を決したようにウメノは悪魔でアタックしナカガミのライフを7に落とすと、手札からは《冒涜の悪魔》2枚目をキャスト!
そして最後の手札の「占術」土地を「ボトムに置いて」終了した。
返す刀でナカガミのターン。
トップに置いたのは《ドムリ・ラーデ》であり、盤面の回答にはならない。
《暴行者》や《ドラゴン》を願ってトップをめくってみるものの無情にも土地。
結局そのままターンを返すことに。
窮地を生き延びたウメノ。力強くアタック宣言して悪魔1体の攻撃を通しナカガミのライフを1にすると、
そのまま《アスフォデルの灰色商人》を盤面に叩き付けた!
お互いに死力を尽くして攻めあった第3ゲーム。
どちらにも勝利の女神がほほ笑むチャンスはあったように思える。
時には大胆なプレイが勝利を呼び込むこともあるのだろう。
ナカガミ1-2ウメノ
次は決勝記事&メタゲーム分析です!
雨で足元が悪い中、54人もの参加者が集まったGPT神戸inばぶるす。
各地から多くの遠征もあり非常に賑わった。
スイスラウンド6回戦&準々決勝を勝ちあがり、残るプレイヤーもあと4人。
奇しくも黒系コントロールVSジャンドモンスターの対決になった準決勝の2戦を
続けてお送りしよう。
カワサキ(オルゾフコントロール)VS イシハラ(ジャンドモンスターズ)
1戦目
お互い7枚をキープ。先手カワサキ、挨拶代わりの《思考囲い》。イシハラの手札は
《クルフィックスの狩猟者》《ミジウムの迫撃砲》《ラクドスの復活》土地4というもの。
ここから《狩猟者》を落とす。
続いて《群れネズミ》をトップしたカワサキ、《変わり谷》とともにこれをキャストするが見えていた《迫撃砲》で即退場。裏目を引いてしまった形となる。
その後もしばらく1対1の交換が続く。カワサキは《思考囲い》で《歓楽者ゼナゴス》、《究極の価格》で《世界を食らうもの、ポルクラノス》を順に落とすと、再び《群れネズミ》。
ここでイシハラが《ドムリ・ラーデ》をキャスト、前のターンに出していた《ゴーア族の暴行者》とネズミを格闘させると、ついにアドバンテージを獲得することに成功。《エルフの神秘家》も出して盤面を掌握しにかかる。
しかしカワサキも負けじと《幽霊議員オブゼダート》をキャストし、アドバンテージからライフレースへとゲーム展開をチェンジさせる。
返しでイシハラが《ドムリ》で《暴行者》を手に入れたところで一旦場を整理しよう。
カワサキ:ライフ14、手札は2枚。
場:《オブゼダート》(追放中)と《変わり谷》を含む土地5枚(フルタップ)
イシハラ:ライフ12、手札は《暴行者》《ラクドスの復活》《占術土地》
場:《暴行者》《エルフ》《ドムリ》(忠誠度2・使用済)土地5枚
ライフ・手札・盤面いずれも干渉できるためイシハラとしては選択肢は豊富にある場面だ。
最終的には「占術」で不要牌を下に送ったのち2体でアタック。《ラクドスの復活》を3でキャストしカワサキの手札を0、ライフを6にしてターンを終えた。
窮地のカワサキは返しのターン、《オブゼダート》でイシハラに、《谷》でドムリにアタックしてこれを落とすとトップしてきた《オレスコスの王、ブリマーズ》をキャスト!ここ1番での引きを見せる。
この《ブリマーズ》は《暴行者》に《暴行者》の湧血を重ねたアタックで倒れるが、ここで稼いだターンが非常に大きい。
次のターンも再び2体でアタックしイシハラのライフを1にすると、カワサキはソーサリータイミングで除去されない《変わり谷》の2枚目をセットする。
残り7点をどうやっても削りきれなかったイシハラは投了を宣言した。
カワサキ1-0イシハラ
分水嶺となったイシハラのターンは実に面白い。皆さんも自分ならどういうプレイをするか考えてみて欲しい。ちなみに落とされたカワサキの手札は《太陽の勇者、エルズペス》と《払拭の光》であったことも付け加えておこう。
2戦目
《エルフ》《森の女人像》《ポルクラノス》とブン回りを見せるイシハラ。1匹目を除去されても2匹目、《狩猟者》《嵐の息吹のドラゴン》《ドムリ》と毎ターン脅威を投げつける。
しかし除去呪文ならお手の物といったオルゾフを操るカワサキ。
除去だらけの手札をキープしたこともありイシハラの重量級打線を《破滅の刃》《英雄の破滅》連打でさばいていく。あらかた脅威が落ち着いたところで《地下世界の人脈》《冒涜の悪魔》を展開する。
イシハラのもとに駆け付けた《歓楽者ゼナゴス》には0能力にレスポンスで《ギルドとの縁切り》を合わせ、ゼナゴス本体を生贄に捧げさせる。
そして再び戦場に現れる《幽霊議員オブゼダート》!
イシハラは一時はカワサキのライフを3まで減らしたものの、後半はデッキトップが失速気味。結局《狩猟者》のトップ公開で安全確認をされ続け、《エルズペス》と《ネズミ》で防衛網を築かれてしまいそれ以上ライフを減らすことはできなかった。
カワサキ2-0イシハラ
ここで試合が早く終わったので、もう一方の卓へ。準々決勝が長引いたこともあって最初から記事を取ることができた。
準決勝第2試合
ナカガミ(ジャンドモンスターズ)VSウメノ(黒単コントロール)
ナカガミは宮崎からの遠征プレイヤー。聞けば今日のトーナメントをモダンと勘違いしていたそうで、朝は《忌むべきもののかがり火》をめくる話をしていたという。
しかしながら蓋を開けてみればジャンドを使いこなし、スイスラウンドも1位で通過。
強さにフォーマットは関係ないということか。
1戦目
土地が2枚と不安ではあるが、《森の女人像》《クルフィックスの狩猟者》《ポルクラノス》《ドラゴン》《戦慄掘り》といった強力な手札をキープしたナカガミ。しかしながら1ターン目ウメノの《思考囲い》により《女人像》が抜かれ、早くもプランが厳しくなる。これがあるから《思考囲い》というカードは本当に恐ろしい。
続けてウメノは2ターン目には早くも《群れネズミ》を展開。これは《戦慄掘り》されるが3ターン目にもネズミおかわりでプレッシャーを与え始める。
対するナカガミは何とか2ターン連続で土地を引いて《ポルクラノス》をプレイするが即《英雄の破滅》で除去される。《狩猟者》の返しには「対グルール用決戦兵器」の《冒涜の悪魔》まで着地してしまう。ただでさえ軽いクリーチャーを引けていないのに、この6点クロックは非常につらい。
何とか《ドムリ・ラーデ》や《紅蓮の達人チャンドラ》を出して盤面を優位にしようとしてみるものの、いずれも悪魔の一撃により粉砕。その後も《夜帳の死霊》《地下世界の人脈》と追加したウメノが危なげなく初戦を取る。
ナカガミ0-1ウメノ
2戦目
《エルフ》の返しにウメノが《強迫》。しかしナカガミの手札はクリーチャーのみである「ハズレ」を引いてしまい「こら、アカンやつやな」と漏らすウメノ。
2ターン目には続けて《女人像》を追加するナカガミ。ウメノは《群れネズミ》で答える。しかし3ターン目にはなぜかいなかったはずの《歓楽者ゼナゴス》がナカガミの手札から落ちると、ウメノの表情が曇り始める。
返しで《生命散らしのゾンビ》をキャストして《狩猟者》を抜いてみるが、どうにも後手に回ってしまっている感じが否めない。
逆にナカガミは押せ押せの状態。《嵐の息吹のドラゴン》がサテュロストークン2体と共にアタックすると、ライフが厳しいウメノはゾンビでトークンをブロックするしかない。ネズミでゼナゴスを処理させた上でウメノのターンをつぶすと自分のターンでは「怪物化」により一撃で10ライフをむしり取る。
ここでドラゴンを除去できれば生き延びれるウメノであったが、回答がなく投了。
ナカガミ1-1ウメノ
「デュレスでゼナゴス捨てな 、勝てんわな…」「サイドがわからん!」「緑がね…緑が…」
「ここで消えそうだよ~」
等とトラッシュトークを続けるウメノ。ブン回られてもペースを崩さない。
逆にナカガミは決勝ラウンドで初めての3戦目後手であり、少し緊張しながらサイドを調整して3ゲーム目に挑む。
3戦目
《エルフ》《女人像》《歓楽者ゼナゴス》《ドラゴン》土地3枚といった手札に長考するナカガミ。一見するとブン回りハンドでキープしてしまいそうだが、ウメノの《群れネズミ》だけがネックである。
結局、この手札をキープして最終ゲームスタート。
《エルフ》を出すナカガミに対してウメノは2ターン目に引いてきた《思考囲い》。ここで《ゼナゴス》を「抜けたぁ!」と喜ぶウメノであるが、《ネズミ》ではなかったことを受けナカガミもほっと一安心。エルフで殴り《女人像》をキャストする。
続くウメノの《夜帳の死霊》に対してナカガミは早くも《ドラゴン》をキャストしアタック、ウメノのライフは13に。速くてでかくてかっこいい上に除去耐性までついているこのドラゴンは本当に強い。
しかしながらここは黒の跋扈するスタンダード。ドラゴンよりでかい《冒涜の悪魔》が降臨しその道をふさぐ。ナカガミは《チャンドラ》の助けを借りてドラゴンの攻撃を通しウメノのライフを7まで落とすものの、返しのターンでそれぞれ《破滅の刃》《英雄の破滅》されてしまう。
ドラゴンはなぜプロテクション(黒)ではなかったのかと言いたくなるぐらいこの環境の黒は強い。
それでもドラゴンが削ってくれたライフを削りきるべく、歩みを止めないナカガミ。
《ミジウムの迫撃砲》でブロッカーの《夜帳の死霊》を薙ぎ払うと、《変わり谷》《エルフ》でアタックしウメノの残りを4にする。そして「占術」土地を置き「トップに置いて」終了。
ここでウメノはアタックを悩む。ナカガミのライフは13であり、悪魔の攻撃2回で倒せる計算だ。だが、いざという時にタップされてしまうため詰めの段階だと少々心もとないのが悪魔の弱点でもある。ナカガミのライブラリートップも気になるが…
…意を決したようにウメノは悪魔でアタックしナカガミのライフを7に落とすと、手札からは《冒涜の悪魔》2枚目をキャスト!
そして最後の手札の「占術」土地を「ボトムに置いて」終了した。
返す刀でナカガミのターン。
トップに置いたのは《ドムリ・ラーデ》であり、盤面の回答にはならない。
《暴行者》や《ドラゴン》を願ってトップをめくってみるものの無情にも土地。
結局そのままターンを返すことに。
窮地を生き延びたウメノ。力強くアタック宣言して悪魔1体の攻撃を通しナカガミのライフを1にすると、
そのまま《アスフォデルの灰色商人》を盤面に叩き付けた!
お互いに死力を尽くして攻めあった第3ゲーム。
どちらにも勝利の女神がほほ笑むチャンスはあったように思える。
時には大胆なプレイが勝利を呼び込むこともあるのだろう。
ナカガミ1-2ウメノ
次は決勝記事&メタゲーム分析です!
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